世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


グレンアラヒー 12年  12年  46.0%

  • 蒸溜所名: グレンアラヒー蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: グレンアラヒー・ディスティラーズ・カンパニー
  • 価格帯: £26-70
  • 入手可能場所: 英国、米国、EU、各国
  • 掲載号:184号

フィービー・カルバーSCORE8.5

香り
ブリオッシュパンとバタープディングの香り。かすかな子供用粘土の匂い。やがてイチジクとマスカルポーネチーズの印象があり、その後からペカンナッツ、キャラメルソースの一撃。
口に含むとブリオッシュをトーストしたような風味。やがて英国風クリスマスプディングのようにリッチで濃厚な味を感じる。その後にバニラとキャラメルソース。イチジクの風味が戻ってきて、他にもパン用のスパイスが辛味をもたらす。
フィニッシュ
リッチであたたかな後味。イチジクの風味が増して、ヒースの香りが現れ、キャラメルのような印象に変化していく。
コメント
シンプルに心地よい味わいのウイスキー。包み込まれるような感触がある。

クリストファー・コーツSCORE8.3

香り
バザールの散歩で感じる香りの競演。乾燥したメギサフラン、乾燥イチジク、デーツ、ローズ風味のヌガー。リコッタチーズ、ドライフルーツ、各種柑橘の皮、ペストリー、ミルクチョコレート。カノーリ(シチリア島の軽食)のような印象もある。
乾燥したクランベリーとレーズン。イチジクとプラムジャム。焼いた赤リンゴ、洋ナシ、ベリー系果実。オレンジオイル、チェリーキャンディ、プントエメスなどの風味。
フィニッシュ
余韻の長さはミディアム。乾燥したベリー系果実とピスタチオのような後味がある。
コメント
エキゾチックで、うっとりするような贅沢さを感じるウイスキー。

アビーウイスキー グレンアラヒー 12年 2008 カスク667 AWエクスクルーシブ2008  12年  57.0%

  • 蒸溜所名: グレンアラヒー蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: アビーウイスキー
  • 価格帯: £71-120
  • 入手可能場所: 限定品
  • 掲載号:175号

フィービー・カルバーSCORE8.6

香り
香ばしい樹脂のような匂いがあり、古いシガーボックスやショウガのスパイスを感じさせる。カスタードプリンの香りが現れ、その後からアーモンド、マジパン、ベリーのコンポートを思わせるリッチな香り。
アルコール度数が高いわりには、とても繊細な印象。アーモンドの香ばしさがふんだんにあり、新しいサンダルウッドやショウガの辛いスパイスを感じさせる。赤リンゴを煮たような甘味や、革製の調度品を思わせる印象もある。
フィニッシュ
木材の感触と甘味を感じさせるフィニッシュ。
コメント
心地よい甘さが特徴の美味しいウイスキー。この味わいを表現するのに、ネガティブな言葉は思い浮かばない。

クリストファー・コーツSCORE8.4

香り
ミルクチョコレートとダムソンプラム。かすかなヒッコリーと黒糖蜜。コーヒーリキュールとブラックビーンソース。ブラックチェリージャムと杉材のブロック。シンダートフィーの匂いもする。
うまく統合された味わいで、香りで嗅いだパーティーのような華やかさを引き連れてくる。アーモンドと、強まったプラムの風味。カシスとキルシュのかたまり。チョコレート入りのサクサクしたペストリー。やや土っぽい印象もある。
フィニッシュ
余韻の長さはミディアム。キルシュの後味がいつまでも続く。
コメント
ブラックフォレストケーキが好きなら、ぜひお試しいただきたい。

グレンアラヒー 12年  12年  46.0%

  • 蒸溜所名: グレンアラヒー蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: グレンアラヒー・ディティラーズ
  • 価格帯: £71-120
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:165号

ロブ・アランソンSCORE8.7

香り
オーク材を入れた袋のような匂いで幕開け。新築した薪小屋、感想木材と樹液の匂い。ハリボーのキャンディー、特にコーラ味。黒く熟れたバナナのゴールデンシロップ漬け。ドライローストしたナッツ。
最初はふんだんなモルト風味がある。ホーリック(粉末麦芽飲料)、ナッツ入りのグラノーラ、麦芽エキス。砂糖漬けのショウガが入ったミルクチョコレート。それがやがてバターたっぷりのサクサクなペストリーに変化していく。
フィニッシュ
余韻はすぐに消え失せる印象。ベルギーチョコレートの余韻を残す。あの貝殻の形をしたチョコレートを連想させる。
コメント
友達を集めて、時間を気にせずくつろぐのに最適なウイスキー。

リンジー・グレイSCORE8.7

香り
秋のフルーツの香り。ブルーベリー、キャンディーフロスのグレープ味、乾燥したアンズ。ルバーブのジャムを塗ったライ麦パン、ココナッツフレークと炭火焼きにしたライム。カルダモンの香り。
スパイス風味が前面に出ている。焼いたアーモンドのようなナッツ風味、直火で焼いたコーン、塩バター、ペッパーコーン味のリコリス。カリフラワーのピューレ、トフィーでコーティングしたプルーン、詰め物に使うセージ入りのオートミール。
フィニッシュ
肉のような風味の余韻。粉ショウガを効かせたナツメヤシのスポンジケーキと、メープルシロップをかけたベーコン。
コメント
フルーティーな朝食。ライ麦パンにベーコンの薄切りが数枚。